M&A経営統合 聖医会メディカルグループ誕生

2017年1月1日

この度、天と地と人の和により、2017年1月1日、聖医会ことうだ腎クリニックと池永腎内科クリニックは医療業務の経営統合により医療法人社団聖医会グループクリニックとして誕生することになりました。

経営基盤の安定している両施設が今この時期にM&Aを選んだ事には理由があります。将来的には全国的で透析患者が伸び悩む時が訪れます、ですがそのような時代になっても最適な医療を患者様に提供するためには、手を組み共に歩んでいく事で生まれるシナジー効果が必要であると考えたからです。

昨今は、診療報酬の引き下げや診療所の乱立で医療機関を取り巻く状況も厳しくなっています。経営不振や後継者問題もM&Aが増える要因であると考えられます。特に今後の透析医療環境を取り巻く情勢は厳しく、県内外では後継者不足からM&Aの対象も広がり、我々の有効的な経営統合に協調を示す施設が増えると予想されます。

両クリニックの経営統合にて維持透析120床、維持透析患者様は約400となり、栃木県で最大の透析グループになります。単に数が多いだけではなく、我々の透析は医療の質が決定的に違います。透析に関してはどこよりも早く全自動透析システム、超純粋装置を使用したON-LINEシステム、さらに県内唯一在宅透析導入維持施設でもあります。

シャント治療総数は10000症例を越え、名実ともに県内一のシャントセンターとして質の高い治療を提供してきました。統合後はことうだ腎クリニックで行っていたバスキュラーアクセス治療を池永腎内科クリニックでも展開していきます。県北の患者様が県南のことうだ腎クリニックへきて検査や治療を受けることは大変な困難を伴うことではありましたが、今後はそれが解消され県北の患者様が身近な施設で治療が受けられるようになります。

天と地と人の和によりこのようなご縁が得られ、多くの患者様に最良の医療提供が行えることに心より喜を感じております。自らのVISIONを明確に提示しグループの発展を目指しグループ職員、透析患者皆様とともに第二の黄金期を創り上げて行きたいと思っています。「医魂商才」、医者の魂まで売り渡すつもりはありませんが、近代化した医療環境下で医業を営む為には商才が必要な時代です。経営基盤が盤石であれば患者さまに永続的な良い医療を提供できます。

医療福祉を切り詰める不条理な日本の医療制度ではありますが、Patient Happiness is Our Happiness自らの「夢」をスタッフと共にいつまでも持ち続けることが生を得た私の道だと信じています。